世界放浪旅日記

何もしないお前に何がわかる 何もしないお前の何が変わる

ベターコールソウル感想(ネタバレあるYo!!!!!)

私の人生の中で最も夢中になったドラマ ブレイキングバッドのスピンオフ作品「ベターコールソウル」
ようやく全て見終わったので今さらながら感想を!


最初らへん見はじめた頃(何年前?w)は、BBみたいな派手な展開がなくてこれ面白くなるんかな?て正直思ってたけど、回を追うごとにどんどん面白くなってて、最終的にはスピンオフなのにこんな面白いことってある?ってその変化の大きさに驚きすら感じてました。

(以下、ネタバレ含)
ただ、終わりが近づくにつれて〝ナマステ〟と書かれたナンバープレートを見てもなんとなくハワードを嫌いになれないでいた私(ちょっと私って変なのかな?w)は、ハワードを陥れようとしているジミーとキムのお二人を見ているのが最後らへんちょっとしんどくなっていたし、最後絶対に最悪の事態が待っている気配しかしなかったので(まさか殺されるとは思わなかったけども)
最終章すすめていくのがちょっと億劫になっていたところもあったのですが。

それでも全てが終わってしまった最後の最後に、キムがジミーのいる刑務所に面会に行くシーンで、モノクロの世界の中一緒に吸ったタバコの火だけがやんわりと橙色になってるの観てなんだか一気に色んな事が思い出されてあのシーン号泣した。
ちょっと願望も入った解釈だけど、きっとこれからも二人の〝お遊び〟は続いていくんだろうなて思えてならないです、、


それと、マイクとウォルターにそれぞれタイムマシンでいつに戻りたいか聞いた時の返答にそれぞれの人格がよくあらわれていて、特にウォルターの利己主義で承認欲求の高さがよく伺える回答からの、
そんなウォルターの犯罪帝国を確立する手助けをしてしまったことに対する後悔、対して面倒くさい存在ながらもただただ法が人生の全てのようだった兄を自殺に追い込んだことを法廷で供述するジミー、
そしてチャックとの回想シーンのラストで出てくる「タイムマシン」の本と、すべての意味が繋がって、
あの法廷で述べたこと全部ジミーの本音だと感じたし、
あの供述が可能な限りでキムと和解するためだけでなく、ハンクの奥さん達も含めた皆の憤りを少しでも和らげるために考えられたうちの最もベターなやり方だったなと(誰にもベストな方法なんてなく、人生は常に取り返しのつかないことの連続なんだということでしょうかね)。

凶悪犯罪者の中にはウォルターのような人間性の人も結構いたりするのかもしれないけど、ウォルターがハイゼンベルクになっていく過程とジミーのそれとは性質が全く異なっているように私は思っていて、犯罪に手を染めていない側の人間でも、結局大半の人は多かれ少なかれジミーのように自分の中の善と悪の選択に日々グラつきながら、調子乗ったり後悔したりを繰り返して生きているんだろうと思うし、
若い頃の報われない時代から振り返るとやはりジミーは私にとって憎めないというか、どこか共感せずにはいられない存在なのでした。
もしこの文章に犯罪者を擁護したいとかそういうニュアンスが感じられたらすぐに注意してほしいのだけど、
そういう悪い誘惑のスイッチみたいなのって全く特別なわけじゃなくソウルのCMみたいに現実社会の何気ない日常の至るところにきっと潜んでいて、誰でも(もちろん私も)判断を誤る可能性が全然あると思ったし、ジミーは私にとって、自分の中の悪の部分〝ソウル・グッドマン〟を自分でも手に負えなくなる程大きくしてしまった今まで出会ったドラマの中で最もリアルな架空の人物なのでした。


最終話終わってすぐに制作陣の次回作も追っていくと心に決めた!
興奮冷めやらぬ状態丸出しの拙い文章で申し訳ないのですが、
私のこのドラマに対する愛が少しでも伝わると嬉しいなと🙏❤️‍🔥


そしてなんだか最近特に思うのですが、いつもこんな私の言いたい放題の言葉たちを茶化さず聞いていただいたり、こうやってここを読んで下さったりしている方々がいることがどんなに有難いことか痛感したりしています。

それではまた気が向いた時にひっそり更新しますね!
最後まで読んでいただきありがとうございます。